猫になりたいわたしと猫の電車
最近「猫になりたい」と願うことが増えた。猫を飼ったことはないけれど、なんとなくイメージでそう思っている。とは言いながらも見ているだけならかわいいと思うけど、実際猫を前にするとどうコミュニケーションを取ったらいいのかわからない。向こうはわたしとコミュニケーションなんて取る気はないんだろうけど、人間として30年過ごしてきてしまったから気に障らないようにするにはどうしたらいいのだろうとか考えてしまう。人間めんどくさい。いっそ猫になりたい。
そういえば夕暮れ時に世田谷線沿いを歩いていたら、ねこ電車に出会った。
そこにいるのは、あらゆるメディアで取り上げられていた東急世田谷線の招き猫電車じゃないですか。散歩していたけどもう歩き疲れていたし、全然混んでいなかったので乗ってみることにした。すべては気分次第。来るたびに思うけど、世田谷線の2両編成で駅のホームには無料で入れちゃう気軽さがとっても好き。
にゃー
かわいい。つり革が猫。微妙に傾いているのが、首をかしげているみたいでそれだけでかわいい。
「にゃ? 掴みたいにゃ?」って聞いているみたいだな。そりゃ掴んでみたいにゃー。
あ、思ったよりも掴んだ感じがとてもいい。程よい太さといつもよりワイドな持ち手が、とっても掴みやすい。かわいくて掴みやすいなんて素晴らしいじゃないか。そしてディズニーの電車に乗ったような特別な気持ちになるのは気のせいかな。
この写真撮るのに右手でつり革を持って左手でiPhoneのカメラの撮影ボタン押したのですが、誤ってシャッターボタンを長押ししたらめちゃくちゃ連写してしまった。やばい恥ずかしいと思っていたら、目の前の女子小学生に「あの人めっちゃ連写したよね」って笑われました。少女よ、そういうときは笑いたくてもそっとしておくんだぞ。
電車の中には猫の足跡。かわいい。写真撮りたくなる。いいんです、地元の人に笑われたって。観光客ですから。都民ですけど。
かわいいなー、ねこかわいいにゃー。わたしも猫になりたいにゃー。
ってこんなふうにかわいいものを見て「かわいいにゃー」とか言ってるうちはまだまだ人間のままでいいかもな。税金とか社会保険とか生きてるだけでお金がかかるけど、猫になったら玉ねぎとゆで卵ごろごろのタルタルソースとか食べられないもんなあ。あったかお風呂にほかほかごはんもできないもんなあ。人間でもいいな。人間でもいいか。
にゃー。
24時間の逃避行
旅に出ます。たった1日だけの。
さくっと国境を越えたり地球を遊び場にしていたりする人たちに比べたら、すごくすごく規模は小さいけれど。一泊二日なんて、きっとあっという間だけれど。わたしは「いつも」を離れて、ほんの少しだけ遠出をすることにした。
でも調べてみると目的地まで1000円もかからずに行けるらしい。なんだ、そんなにすぐに行ける場所だなんて知らなかった。もしかして、これって単純におでかけなのかも。それでも普段と逆方向の電車に揺られて、駅をびゅんびゅん通り越えて行くのは、わくわくするのです。規模が小さい? うん。そうかもしれない。年々手の届く範囲の幸せに気づきだしてるのは本当のことだから。
常に何かに追われていた。追われていたかった。でも一晩くらいは忘れていいかしら。
行ってきます。またあした。帰ってきても、平和な世界でありますように。
小学校に忘れてきた感性
先日散歩をしていたときのこと。とある小学校のフェンスに生徒の作品が掲げられていました。iPad miniほどの大きさの板に書かれているのは人生の教訓みたいなもの。普段小学生とふれあう機会もないので、いろいろ新鮮でした。
いくつか気になったものを写真に撮ったので、載せていきますね。
どうぞ。
障害物なんてよけて進め
正面突破じゃない進み方を小学生から提言できるなんてすごいな。
全力でつきすすめ
作り手さんは将棋が好きなのかしら。決して後ろは見ないのは勇気がいるよね。
下に行けってだれが言った
いや、言ってないです……笑
人という字は人と人とが支え合っている
シンプルだけど構図がすごいなって。支えられてる人に生きる気力がなさそうで心配。
青春をやり切れ
なんでブタなんだろう。
あなたにしかだせない味がある
なんでブタなんだろう……。
効率の良い方法だと…ふざけるな!! 気合いと根性だ!
「ふざけるな!」の攻撃性よ。若くして効率の良い方法に嫌な思いをしたのかしら。
ポジティブの先にポッシブル
その先にポッシブルがあるとは知らなかった。
まとめ
学校の周りにぐるっとたくさん飾られていたので、ちょっとした美術館くらい楽しめました。大人になると忘れちゃう純粋さってあるよなあ。なんて思いながら学びもたくさんある時間でした。ユーモアも大事ね。
インターネットには見つかっていない、散歩の中で出会うこういう楽しみがとっても好きです。
気付いたら入籍して1年が経っていた
そういえば入籍して1年が経ちました。入籍したときの思いはここに残しているので、気になる方はnoteをどうぞ。
今日は結婚して何が変わったのかを書いておこうと思います。
変わったこと
名字が変わりました。
でもわたしは旧姓で生きたい派なので、正直ちょっと面倒だと感じています。慣れないし、画数多くなるし、何よりフルネームがわたしじゃないみたい。(わたしの名前が名字を選ぶせいでもある。)
結婚して彼の名字になる喜びもわかるけど、わたしはそのままでいたいんだよなあ。結婚後の名字を選べる社会になったらいいのになあ。
変わってないこと
そのほかは特に変わらないです。全然。入籍の前から一緒に住んでいたし、生活は特に変わりませんでした。
よく「結婚して何か変わった?」と聞かれるけど、何も変わりません。平凡な日常が続きます。これからもそんな毎日が続きますように。
結婚指輪を買いました
そういえば最近ようやく結婚指輪を買ったんです。
ゼクシィにもネットワーク広告にも載っていないようなお店を探しました。小さいけれど丁寧でやさしいお店に出会えたので、とっても気に入っています。自分たちで木槌で打って作ったのもよい思い出です。
今後の予定は限りなく未定
ありがたいことに「結婚したんですね、じゃあ次はお子さんですね」とか言ってくる人も親含めて周りにいないので、マイペースに毎日を続けていけたらと思います。子どもの前に次に住む街を探しています。個人的には日照時間が長いけど雪が降る、海が近めな場所がいい。*1 お試し移住とかにもチャレンジしたいね、って話しています。
要するに、これからも平和にすこやかに生きていきたいです。お仕事もがんばります。
*1:日照時間さえ除けば新潟でいいじゃん、となるけどわたしには太陽が必要なんです……あと親との物理的な距離も。
2017年、ほぼ日手帳を使ってみた
スケジュールはアプリで管理する派です。……と、言ってみましたがアプリで管理するほどの予定もないので基本的に使っていません。(仕事のスケジュールはGoogleカレンダーを使っています。)
そんなわたしが去年、2017年を迎えるにあたって『ほぼ日手帳』を買いました。スケジュール管理というより、記録したいなと思ったから。今日は2017年、現在進行形で使ってみての感想を書いていこうと思います。
日記帳が欲しくなって購入
2016年に思うことがあり、ネットに書けないもやもやをノートに書きたい! でもノートじゃ味気ない! そんなことを思って、日記帳が欲しくなりました。
そんなときに出会ったこちらの記事。
これを見て「あ、こんなに自由に使っていいんだ」と知って、日記帳代わりに買ってみました。買ってみました、とさらっと書いたけど意外と値段が張ってびっくりしたんですよ。3500円。5年くらい前に2000円のマンスリー手帳を「高い」と感じたことが手帳をやめたきっかけだったわたし。だから、そこそこ悩みました。3回くらいロフトに通って、ネットでもインスタでも検索して、1カ月半くらい考えて「うーん、試しに買ってみるか」と購入を決断した次第です。(優柔不断とも言う。)
結論、買ってみてよかったなあと思っています。
使っているのは「カズン」と呼ばれるA5サイズのタイプ。記録用で部屋の外に持っていく予定がなかったので厚みがあってもいいかなと、カズンの普通タイプを選びました。
コンテンツが充実しすぎいて困惑
ほぼ日手帳はコンテンツが充実しすぎていて、どう使ったらいいのか戸惑いました。日にちが書いてあるものだけで以下のものがあります。
・3カ年カレンダー
・見開き半年のカレンダー
・マンスリー
・縦書きweekly
・デイリー
……多くないですか? こんなに何書いたらいいんだよ、と買ったときにつぶやきました。
2017年11月2日現在、こんなふうに使っています。
・3カ年カレンダー:使っていません。
・見開き半年のカレンダー:使っていません。
・マンスリー:見た映画や読んだ本の感想
・縦書きweekly:毎日のごはん記録
・デイリー:日記
大学のときの友人が見開きの年間カレンダーに友達の誕生日ずらーっと書いてて「いいな」って思ったけど、2017年の今はだいたいFacebookがお知らせしてくれるし、仲良い友人の誕生日なら覚えてるしなあ……ということで半年カレンダーは活用できていません。
マンスリーは個人的にちょうどいい使い方見つけられてうれしいです。
映画って見たはいいけど、見てどう思ったっけ? と後で思うことが多かったので、ここで記録しています。ネットに感想を書くと人の目とかネタバレとか気にしなきゃなので、手帳に好き勝手書いています。
一部分だけお見せすると……
Weeklyはこんな感じです。ごはんを朝・昼・晩と分けて記録しています。(四角ごとに、朝昼晩。)
主婦生活を始めてから「あれ? 生姜焼きって最近作ったばかりだっけ?」と思い出せなくなることが増えたので、こうやって記録しています。*1
裏写りだけが気になる……
唯一、来年分を買おうか決めあぐねている理由がこちら。
ボールペンで書くと裏にものすごい写るんです……。悲しい。わたしのお気に入りのJETSTREAMさんで書いているので、ペンは変えたくないのでどうしようかなあと。
きっと、2018年の手帳も買うと思う
気になる点を挙げたけれど、たぶん来年のものも買うんだと思います。
今年、予期せずフリーランスになったのでセルフマネジメントをもっとちゃんとやりたいなあと思いました。そこで、手帳のデイリー部分でセルフ振り返り面談をすることにしたんです。日記といっしょに。というより、思ったことを書くだけなので日記そのものなんだけど。それが意外と思考を整理する時間になっているので、今後も続けていけたらなあと思います。
他の1日1ページの手帳を試そうか悩んだのですが、やっぱり方眼で自由にガシガシ書けるところがほぼ日手帳のうれしいところ。ということで、来年もおうちでほぼ日使います。
*1:ランチでカレー食べに行った夜に「そろそろカレー食べたくない?」と思うくらいだから、記録以前の問題なのかもしれない。
インターネットに見つかっていないお店
人生の半分以上の時間、インターネットにどっぷり浸かっている。思春期の頭の柔らかいころにインターネットを覚えてしまったので、ある程度の情報やヒントや答えはネットの中で見つけられるようになってしまった。
だけど、それでもわたしはリアルの世界で生きたくて。正確にはリアルの世界で生きづらくてネットに逃げたんだけど、だからこそリアルの世界で生きたい憧れみたいなものをずっと抱いていた。
そんな中二病な気持ちは置いておいて。
先日、とっても魅力的なお菓子屋さんを見つけた。散歩の最中にたまたま通りかかった住宅地の一画にあるお店。閉まっていたけど、なぜか「絶対おいしいお店に違いない!」と確信もあった。それでいつものようにインターネットで検索したんだけど、全然情報が出てこない。しかもお店のホームページには「食べログに勝手に載せないで」とも書いてある。
後日、足を運んでお菓子を買って食べたら、もう! 本当においしくて!
こういうときにわたしはまず「誰にも教えたくない!」と思ってしまう。秘密にしておきたい。でも、仕事上そうとも言い切れず。誰かに広められるくらいなら自分から発信したいとも思う。(エゴだな。)
ジレンマ。
インターネットが人々の暮らしに当たり前に存在しているこの時代、そしてこれからの時代。メディアに露出するのは大切な集客方法だとは思うけど、「知る人ぞ知る」なんてお店はなくなってしまうのかな。こんな仕事をしながら言うのもおかしいかもしれないけど、それはちょっと寂しいなあって正直思うんです。
そのあたりのバランスを、少し考えてしまう今日このごろ。
Kindleで読んだ本と買ってよかったエピソード
Kindleを買ってから、まもなく3ヶ月が経つようです。
このときは何を読めばいいのかわからないと悩んでいましたが、あれから3冊ほどKindleで本を読みました。買った本とともにKindle買ってよかったエピソード書いていきます。
1. 満員電車でも片手で読める
USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫)
- 作者: 森岡毅
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2016/04/23
- メディア: Kindle版
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こちら前に会社の先輩が勧めていた気がして、600円ちょっととお安いので通勤時間用に購入しました。
通勤時間のKindleはとっても快適! 満員電車だとスマホの画面が隣の人に見えるのすっごいストレス、でも何もしないのもすっごいストレスなので、片手で操作できてインプットもできるKindle最高!! と思っていました。通勤、もうしてないけど。
内容としては、USJの立て直し物語でパークだいすき人間としては興味深い点も多かったです。ただ、途中からどうも「わたし、これだけの壁をこうやって乗り越えました!どや!」って感じが疲れてしまい*1、読み切ることはできていません。もう少し元気になったら読みたいな。
2. 家族に内容を知られずに読める
これを読む前に読んだ本に影響を受けました。これです。
ちょっとしたことを気にしすぎる、過敏に反応してしまうとか、そういう心理をもっと客観的に理論的に解説してくれる本を求めていたらここに行き着きました。HSPと呼ばれる性質について書かれた本です。
HSPについてはまた今度書きたいのですが、とにかくこれを読んで良い意味で諦めがついて少し生きやすくなった気がします。
ちなみにこれは本屋で見つけて「Kindleにもあるんじゃない?」って探したところ、Kindle版があって本を買うより安かったのでKindle版で購入しました。こういう悩み系の本って家族の前で読みづらいけど、Kindleなら表紙で内容バレるなんて心配がないのでとっても気楽に読めました。
3. 何冊持っていっても、かさばらない
「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった」のコピーがずっと気になっていたもっくんこと本木雅弘さん主演映画の原作です。
旅行の移動時間用に購入しました。旅行にKindleも最高です。軽いしかさばらない。ページの間にものが挟まらない。
結局旅行の時間じゃ読みきれなくて、帰ってきてもスキマ時間は全部Kindle開くくらいにはまって一気に読みました。考えさせられる系だったので旅行には向かないけども、とってもハマりました。(温泉浸かっている間にもずっとこの話のこと考えてた。)
まとめ
移動中とベッドの上で「Kindle買ってよかった」と何度も思いました。
ベッドの上で読んでいても、手を滑らせて落としてどこまで読んでたかわからなくなるとかないし、多少部屋が暗くても画面がほどよく明るいから読みやすいし、就寝前にスマホ見なくなるから快適に眠れます。最高。
3カ月で3冊か……もうちょっと読みたい。今は節約中なので本を購入できてないけど、家族のKindle Unlimitedを借りていろいろ読みたい。ビジネス書は少々でおなかいっぱいになりそうなので、人が死ななくて読んだ後に温かい気持ちになれるような小説をいくつか。
読書の秋にできるかな。食欲がやっぱり勝つ気がするな。
*1:読んでいたときに会社に病んでいたことが多分に影響している自覚あります