やわらかいまいにち

思い出すのも難しい、ありふれた日常

インターネットに見つかっていないお店

人生の半分以上の時間、インターネットにどっぷり浸かっている。思春期の頭の柔らかいころにインターネットを覚えてしまったので、ある程度の情報やヒントや答えはネットの中で見つけられるようになってしまった。

だけど、それでもわたしはリアルの世界で生きたくて。正確にはリアルの世界で生きづらくてネットに逃げたんだけど、だからこそリアルの世界で生きたい憧れみたいなものをずっと抱いていた。

 

そんな中二病な気持ちは置いておいて。

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先日、とっても魅力的なお菓子屋さんを見つけた。散歩の最中にたまたま通りかかった住宅地の一画にあるお店。閉まっていたけど、なぜか「絶対おいしいお店に違いない!」と確信もあった。それでいつものようにインターネットで検索したんだけど、全然情報が出てこない。しかもお店のホームページには「食べログに勝手に載せないで」とも書いてある。

後日、足を運んでお菓子を買って食べたら、もう! 本当においしくて!

こういうときにわたしはまず「誰にも教えたくない!」と思ってしまう。秘密にしておきたい。でも、仕事上そうとも言い切れず。誰かに広められるくらいなら自分から発信したいとも思う。(エゴだな。)

ジレンマ。

インターネットが人々の暮らしに当たり前に存在しているこの時代、そしてこれからの時代。メディアに露出するのは大切な集客方法だとは思うけど、「知る人ぞ知る」なんてお店はなくなってしまうのかな。こんな仕事をしながら言うのもおかしいかもしれないけど、それはちょっと寂しいなあって正直思うんです。

そのあたりのバランスを、少し考えてしまう今日このごろ。