やわらかいまいにち

思い出すのも難しい、ありふれた日常

5年越しのメガネ

メガネを変えた。

不便だったとかそういうのではないけど、フリーランスになってメガネでパソコンを触ることが増えたしPC用レンズにしようと思ったのがきっかけ。お店に行ってレンズを変えるなら新しく買ったほうがいいなと判断した。お店の人に「だいぶ昔のモデルつけてますね」と言われたせいもあるかもしれない。

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これが使っていたメガネ。黒縁のウェリントン。お店で調べてもらったら2012年に買ったものらしい。まあ、そうね。だいぶ昔のものかもしれない。5年も前は、もう昔なのか。最近は時の速さに戸惑うことが増えたな。

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こちらが新しいメガネ。いま流行りっぽい形。レンズもPC用に変えたので、ずっとパソコンと向き合う目が少し守られたらいい。

以前、細くて丸い縁のメガネをかけたとき「ぽたぽた焼きみたい」と言われたことがあったなと、買ってから思いだした。人前と会うときはコンタクトレンズ派なので、気にしないことにしよう。

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青いバックにすると、急に星野源っぽさが増す気がする。……気のせいかな。 

このメガネも流行りの形だから、時が経てば「昔のもの」と言われてしまうんだろうか。次に変えるのはいつになるだろう。時間の速さについていけなくて、やっぱりまた5年くらい先になるのかもしれない。

理由のない雪

小説や映画などの物語では、理由のないときに雨は降らない。

それに気付いたのは確か中学生のころ。漫画『グッドモーニングコール』の作中で、雨に降られた日に美容師さんにばったり会う、という一コマだった。

物語で雨が降るのは、何かの伏線でしかない。好きな人に傘を貸したり、男女が一夜を共にするきっかけになったり、犯行の証拠が失われたり……何かしら物語のキーポイントか、ロケなのに雨が止まずどうしようもなかったとき。基本は何も降らない。通学用の自転車に必ず傘を装備している、雨や雪も高確率で降ってくる地方で育ったわたしはそれに気付いたとき驚いた。そして憧れた。晴れがデフォルトの世界線に。

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今日の東京は、昼ころからぼた雪が降ってきた。すでに積もってきて、夜にはもう少し細かい雪に変わるんだろうか。交通機関の乱れに注意とニュースでも言っている。

この雪にも、降る理由があるのかな。寒さに身を寄せ合うカップル、雪が降り続く空を見上げる仕事中の人、ヒールの靴を選んだ今朝の自分を悔やむOL、慣れない雪道に戸惑うドライバー、電車が遅れて家に帰れない学生、温かいごはんを囲む家族。どんな人にもそれぞれのドラマはあるはずだから。

元気はなくても土鍋はあるから

「元気があれば何でもできる!」

というのは、半分は嘘だけど半分は本当だと思う。元気があったってできないことはある。でも元気がないと、何かする気にはなれない。元気な状態がもはやわからないわたしでも、なんとなく納得はする言葉だ。

だからやっぱり元気でいたい。でも元気というか生きる気力がなくなるときもある。特に冬はそんな日が増える。寒いから仕方ない。

そんな夜は、鍋にすると決めている。

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「一人用の土鍋、すっごくいいよ!」

そう友人に勧められたのは、去年の冬だったかなあ。この秋500円で買った一人用の土鍋が最近大活躍している。この日は切れている豆腐(豆腐を切る気力もなかった)と切ってあった小松菜(ありがとうおとといのわたし)と豚肉で鍋。シンプルにおいしい。

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器違うけど、これはトマト煮込みをリメイクでトマト鍋。(それと味噌汁。)

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安かった野菜で常夜鍋

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白菜だらけの白菜ミルフィーユ鍋。

あったかいものを食べて、お風呂に入って、お布団でゆっくりすれば、だいたいは少し上を向ける。そう信じている。

他にも元気がないときに食べるのは、バナナと納豆。控えるのは炭水化物と糖分。わたしはもともと脳内のセロトニンが少ないらしい。だから自分で対策を取らないとすぐに落ち込んでしまう。気力がないからといってインスタントで済ませると余計に落ち込んだりするから、冬は鍋。えのき100円、白菜1/4カット100円、豚肉200円で幸せになれるなら安いものでしょう?

改めて書き出すと、わたし豚肉が好きなんだなあと気付く。うん。豚肩ロースがとっても好きです。

土鍋があれば、元気がなくても鍋はつくれる。それに、あったかい鍋を食べるとちょっとは元気になれるよ。きっとね。

ブログ、のようなもの

ブログみたいなものを初めて使ったのは、今はなきメモライズだった。高校生のときだから、今から15年くらい前。それからメモライズライブドアに買収されてLivedoorブログになったので一度辞め、その後jugemとつなビィを経て、アメブロをかすって、はてなブログにいる。もちろんmixiもやっていたけど、日常を書くには人の目を気にしすぎてブログとは言えないと思っていた。

そう考えると、わたしにとってのブログは日記という認識なんだろうな。アフィリエイトで稼ぐためのものでもないし、学びや説法やタメになることもない。そこにあるのは、ただのありふれた日常。それと、そこから溢れた言葉たち。*1

そういうことを残したくて、わたしはこうしてまずは自分の場所を作ってみたのです。

少し似たようなことをくいしんさんが書いていて、そうなんだよなあって思ったので貼っておきます。

quishin.com

(ディスクリプション……笑)

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いろいろ模索しながら、日常を残します。最近すぐ忘れちゃうから。聞いたそばから忘れがち。

*1:アフィリエイトや社会的意義のあるブログがよくない、と言いたいわけではありません。現にわたしもアフィリエイト入れているブログを別に持っているし、教えの多いブログに救われたこともあります。ただ「ここでは日記としてログを残すことをしたい」というだけです。

世田谷みやげのチーズケーキ

世田谷区には「世田谷みやげ」というものがある。選ばれた世田谷にゆかりのある自慢の一品だけが、そう呼ばれるらしい。

気になっていたお店が世田谷みやげに選ばれたということなので、行ってみた。

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三軒茶屋のcafe The SUN LIVES HEREさん。

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こちらチーズケーキです。550円。瓶詰め。かわいい。名前はCHILKです。チーズケーキは3層からなっていて一番上が生クリームチーズケーキ、真ん中がホワイトミルクチーズケーキ、下がスタイルチーズケーキ。

一番上はもったりと濃厚で、真ん中から下にかけて優しいヨーグルトのような酸味と甘味を感じました。このサイズがちょうどいいんだろうけど、おいしくてもうひとつ食べたくなる。また買いに行こう。

場所は三軒茶屋駅からちょっと歩くけど、カフェスペースもあるのでお散歩してケーキ食べて、なんて休日もいいですよね。お店には瓶に詰まっていない、普通の形のチーズケーキもあります。(昨日の写真がそれです。)

世田谷みやげ、おもしろそうなので見つけたら買ってOMIYA!やここで書いていこうと思います。

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ちなみに、こちらの写真は東急電鉄のキャラクター「のるるん」です。世田谷みやげのイベントに行ったら出会いました。最初にのるるんを見たときには「なんでこれにしたの東急……」とあまり賛成できない気持ちだったけど、最近は見慣れてかわいさと愛らしさを感じています。かわいい。アニメーションだともっとかわいい。

東京にも暮らしはある。それと友達も。

世田谷ボロ市の後、友達と三軒茶屋でごはんを食べた。彼女は生まれてからずっと三軒茶屋あたりに住んでいる。だから子どものころの世田谷線沿いの話を教えてもらった。

キャロットタワーができたのが、割と最近なこと。(と言っても20年くらい前。)世田谷線三軒茶屋駅はもっと西太子堂駅の近くだったこと。松陰神社前の押し寿司がおいしいこと。松陰神社前がこんなに賑わうとは思っていなかったこと。

今の姿しか見えていなかったわたしにとって、これまで住んできた人の視点はとても興味深い。あそこにこれがあったのよ。それできたの最近だよ。そんなふうに教えてくれる人に、そういえば東京ではあまり出会わなかった。(わたしが避けていただけなのかもしれないけど。)東京にも「ずっとこの辺に住んでいる」という人はいるんだよなあと気付かされる。

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話は変わって。

友達の少ないわたしにとって十年来の友人はさらに珍しい存在だ。まさに彼女がそれで、東京に鳥貴族がまだ2店舗くらいしか無いときから仲良くしてもらっている。そんなわたしたちも、気付けば30歳。話題も学校の話から会社の話になって、今では家族について話すようになった。会う頻度が年に一度のときもあるけど、昨日も会っていたくらいの温度感で話せるから居心地もいい。もともと属していたコミュニティが全然違う友達だから、環境が変わっても友達でいれるのかもしれないね。とってもありがたい。

そんなことも噛み締めながら、ひとりの帰り道を歩いた。空にはいくつかの星。東京だって、星は見えるよ。

人波に飲まれて世田谷ボロ市

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世田谷ボロ市に行ってきた。Twitterで見た画像に写る人の数には一瞬怯んだけど、行ってみたいの気持ちを強く保ちながら世田谷線に乗り込む。陽が傾いた時間の電車はそんなに混んでいなかった。

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うわあ、すごい人。人が群れているよ。溢れているよ。でもなんとなく進行方向ができていたから、変なストレスはない。道路の両端には着物、お皿、おいしそうなもの、珍しいものを並べたお店が連なっている。

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戦前の教科書なんてものも売られているのね。わたしが小学校のときに使っていた教科書も取っておいたら何十年後かにこんなふうに価値が出るのかもしれない。実家の母が全部処分しちゃっているから手元にはないんだけど。そんなことを考えながら人の波に流されていく。

アド街を見て気になって来てみたものの、結局何も買わずに帰ってきてしまった。あればほしいと思っていたわっぱのお弁当箱も代官餅もたどり着いた17時過ぎには売り切れていたから。下調べが甘かったから仕方ないけど、キラキラとした目で着物を眺めたり興味深そうに器を手に取ったりしている人たちが楽しそうで、わたしも満足してしまった。

ありがとう世田谷。今度はなんてことない日常が流れるときに遊びにきます。