やわらかいまいにち

思い出すのも難しい、ありふれた日常

栗の渋皮煮にチャレンジ

昨日、栗の渋皮煮にチャレンジしました。

完全に『リトル・フォレスト』という映画の影響です。相変わらずわたしって単純な人間だな。*1

結論から言うと渋皮煮作り、すっごい大変だった。

スマステ最終回終わり*2、午前0時過ぎに栗を剥き始めて、一段落したのが午前4時過ぎ。鬼皮をむく、むけないから熱湯で3分くらいゆでる、もう一回鬼皮を剥く作業、むけたら重曹を入れて沸騰させて5分、取り出して洗いながら筋を取る、重曹を入れて5分沸騰させてお湯を流してを2回、重曹を抜くためにただの熱湯で5分沸騰させて流して、水を入れ替えて砂糖を入れて20分弱火で煮込んだ! こんなに時間かかるとは……!

今日買ったんだから今日のうちに作らなきゃ! という謎の使命感に駆られて「まよなかキッチン」を開催してしまった*3。2時半くらいにすごい後悔しました。

ハプニングも続出でした。鬼皮だけ剥きたいのに渋皮までむいちゃうし、煮てるとほろほろ崩れていくし、繊維を取りたいのに渋皮むけていくし、家にあるお砂糖がきれちゃって分量足りない午前3時。「もういっか、失敗でもいい!」と開き直ってレシピの半分ちょっとの量のお砂糖を入れて寝ました。

朝起きてから味見すると、それなりに食べられる味だった。全然渋くないし、優しい甘み。わーい! 砂糖が足りない分、保存は効かないだろうけどそれはまた考えよう。

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(写真で見るとくわい煮たのかな? って思うね。四角い器のものは崩れたものを集めた結果です。味はおいしい。)

インスタグラムに載せられるようなおしゃれな見た目にはならなかったけど、初めて作ってみて楽しかったです。そして、こんなに手がかかるんだから、これからモンブランの上の栗はもっと大事に食べようと思いました。(わたしはモンブランがとても好き。)

やってみて思ったけど、これは真夜中にする作業ではないね。時間のある午後の昼下がりに作るものだと実感しました。

でも楽しかった! またやりたい! 次は成功させたい!

*1:去年『海街diary』を見たあとには梅酒を作った。

*2:これについても語りたいけど、長くなるので機会があれば。

*3:たまにやる「まよなかキッチン」。深夜に突然料理したくなる発作みたいなもの。クッキー焼きたくなる衝動に襲われ、そのまま作ることが多いです。

音に乗せる物語 - 『蜜蜂と遠雷』感想文 -

中学のころ、不思議な体験をした。

吹奏楽部だったわたしが毎日毎日練習をしていたある日のこと。第2音楽室のベランダから田んぼに向かって個人練習をしていると、隣で吹いている友人のユイちゃんの音がおかしい。吹いている曲はいつもと同じなのに、音が、なんというか、滲んでいる。一緒に練習していたエリカと思わず顔を合わせてしまったとき、確信した。

「ねえ、ユイちゃん。何か悲しいことあった?」

そう尋ねた先の答えは忘れてしまったけれど、確かに彼女には悲しい出来事があって「普段通りを装っていたのに」なんてことを言っていた。

音には、感情が乗っかるんだ。どんなに見た目を取り繕っても、音には生身の表情が映ってしまうらしい。この時わたしはそれを確信した。14の秋のことだった。

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蜜蜂と遠雷』の舞台はピアノの国際コンクールなので田舎の中学生の部活とはレベルが違いすぎるけれど、音には目に見えない感情や思いや個性が乗るんだと、本を読んで思い出していた。この本の中に広がっていたのは、音に乗った感情や思いや個性が、文字で表現されている世界。

物語は登場人物の数だけでなく、演奏される曲についても語られている。人と人、人と曲、曲と曲、それぞれの物語が交差してドラマが織りなされていくようすを目撃するたびに、その人、その曲にじわりと、時に強く、感情を動かされた。

わたしはクラシック音楽に明るくはないし、この本に出てくる楽曲のほとんどは思い浮かばない。それでも、曲の持つ世界観に引き込まれていた。曲を聞いているときや弾いているときの気持ちの描写でここまで音楽を表現できるなんてと驚くけれど、確かに音楽が聞こえているようだった。さらに言うと「あの人に抱いているイメージが合っているのか」とか「あのときのセリフの意図を確かめたい」とか、実際の曲を聞いて答え合わせをしたいと思っている。

「何度も読み直したくなる」の枕詞を持つ本はたくさんあるけれど、この本はその逆で「その先を描きたくなる本」。この本の先にある物語を、もっと読みたい。主人公たちの人生を追いかけたい。読み終えて回想しながら、そんなことを思った。物語の先をこれほどにだれかと話したくなる小説は、今までなかったんじゃないかな。それでも読後感はとても爽やかで、広い原っぱへ駆け出したい衝動にもかられている。

とても充実した読書時間だった。だれも殺されないし、だれかの命の危険を感じることもない。読み進めるたびにワクワクして、ふわりとあたたかい気持ちになれて、自分も前に進みたいとやわらかく、だけども強く思える物語。

今のわたしが楽器を演奏したら、どんな言葉が紡がれるのだろう。久しぶりに楽器を触りたいな。

30歳の遠吠え

はやく30歳になりたい。10代のころ、そう思って生きていた。30歳にでもなれば立派な大人で、東京で自由に生きていて、仕事もそこそこバリバリこなしていると思っていたから。最近「女の賞味期限はクリスマス」なんてことが話題になっていたけど、そんなこと知らなかった。若さよりも、貫禄や包容力が欲しかった。

今日で30歳。
なってみると全然自由なんかじゃなくて、漠然と想像していた感じとはほど遠い。人生設計なんて大それたものはなかったけど、想像してなかったこともたくさん起きている。それでも思っていた通りに身体は丈夫で、持病と言えば万年肩こりなことくらい。大きな病気になったことがなかったのは、運が良かったんだろうな。

ただ、もう少し自由に生きてみてもいいんじゃないかなあと、思うのです。毎日の満員電車で心を殺すよりも、社内政治に病むよりも、人を蹴落としてまで自分をよく見せる人と戦うよりも、もっと自分の理想に向けて時間を使ってもいいんじゃないのかなって。

そんなことを考えたので、現在ちょっと生活を見直しています。現在進行形。30歳からは自分の好きなひとやことのために、もっと時間も力もお金も使いたい。きっと、そんなふうに生きられる。気がする。気がするだけなんだけど。

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と、言うことで今日はずっとポルノグラフィティの『Let's go to the answer』を聞いています。

www.utamap.com

30歳になるにあたっての抱負を書いた曲。初めてこの曲を聞いたとき、わたしは17歳だった。ついにあのころの彼らの年齢に追いついてしまった。わたしも「30'sの理性が行く手邪魔するようなら捨てろ」って歌っていきたいし「螺旋のこの道は必ず上につながってる」って17歳のあのころも、今も、変わらず信じてる。

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30歳の抱負は「無理をしない」です。頑張らなきゃいけない場面もあると思うけど、肩肘張らずにやっていこうと思います。

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それと、「歓声にも罵声にも拍手喝采にも振り返んない」、です。

下北沢から三軒茶屋をぶらり

行ってみたいパン屋を見つけた。場所は下北沢。特に誰にも話していないけど、わたしはベーグルが好きで、大学4年生のときにできた近所のベーグル屋さんにもよく通っていた。黒豆ベーグルが好きだったな。

それはまた、別の機会に行こう。

そう、下北沢。インスタでたまたま見つけたベーグル屋さんに、とても行きたいと思ったのだ。調べてみると駅から少し歩く。まあいっか。歩くと言っても300mほど。先日霞ヶ関の駅で、改札通ってからホームまで400mって言われたから、それよりは近い。

地図を広げると、どうやら下北沢からお店までの道をそのまままっすぐ進むと三軒茶屋の駅に着くという。グーグルマップ曰く、時間にして30分。なんだ。近いじゃん。歩こうっと。

ということで、今日の散歩のスタートは下北沢駅

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下北沢の駅は何度か降りたことがあるけれど、明るい時間に来たのは初めてだった。ごちゃごちゃしているけど、それが心地いいこともあるんだろうなあ。

結論からいうと、この日の目的地であったベーグル屋さんはすでにソールドアウトで終了していた。でも、別の素敵なパン屋さんに出会った。『アンゼリカ』さん。今月末に、閉店するという。

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社長が亡くなってしまったことが理由だと、張り紙に書いてあった。

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みそパンも名物だと書いてあったけど、売り切れ。2つ買ったカレーパンはずっしりとしていて、袋に入っているのにすごく温かかった。

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初めて見つけたお店なのに残念だな。なんて、そう思うことはわたしのエゴなのかもしれないけど。 

それからは、ひたすら道沿いに歩いてみた。

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 かわいい看板のパン屋さん。

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漫画に出てきそうな看板、というかフライパン。キッチンマカロニを思い出した。*1

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UBER EATSって、なんか都会っぽい。

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突然のゴリラ……?

ほかにも役目を終えた学校の壊されている壁の向こうの落書きを見たり、「このサミットって前の会社のあの人がよく行くところかな」とか思ったりしながら歩いていたら、無事に三軒茶屋に到着。写真撮るの忘れたけれど。

下北沢から三軒茶屋って、電車だと乗り換えに歩くし意外と電車賃もかかるけど、歩いてみるとこんなに近くの街なんだな。知らなかった。都内は駅ベースで地理を考えることが多いうえに、地下鉄だと曲がっていることさえ気づかないから、どこを走っているかイメージ湧かないんだよなあ。

こんなふうに違う会社の駅を渡るように散歩したり、地下鉄の地上を歩いてみるっておもしろいのかも。(いつもそんなこと意識はしないで歩いていた。)

以上、週末散歩でした。

 

追伸***

カレーパンは生地がもちもちで、カレーもたっぷりで、本当においしかったです。

*1:ドラマ『ランチの女王』より

夏にも散歩がしたいので。

ひたすら歩く癖がついたのは、東京に来てからだと思う。

暇だし、お金ないし、頭の中整理されるから。そんな理由で毎日横浜の街を歩いていたなあ。毎日ほとんど同じところしか通らなかったけど。いつも決まって横浜天理ビルあたりから駅の地下通路に入って、そごうまで抜けて。気が向いたらみなとみらいへ。用もないのに。やみくもに、てくてくと。

今でもそれは変わっていなくて。週末には3時間くらい平気で歩くこともある。うん、びっくりするよね。クレイジーな自覚はある。

でもさすがに夏は暑い。しかも日に焼けると黒くなって冬まで治らないからなるべく日差しは避けたい。でも外を歩き回りたい。日焼け止めは塗りたくない。あー、わがままだなあ、わたし。

そこで、この夏はアイテムを取り入れました。

じゃん!

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大きなツバの帽子〜〜!

これがとっても優秀アイテム! そして夏のお嬢さん感を楽しめる! 被るだけで夏っぽさ。多少視界は狭まるけど、まあいいのです。帽子を被るって蒸れるからあまりしなかったんだけど、使ってみるとそんなこともない。むしろたまに取ると蒸していたから風がすごく気持ちよくかんじて「風ー!好きー!」ってなります。ちなみにセールで3000円ちょいで購入しました。たためるし、シンプルだし。たくさん使います。

そしてもうひとつ、じゃん!

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セザンヌの下地と無印のコントロールカラーの合わせ技〜〜!

メイクの話です。セザンヌ:無印=9:1で混ぜて塗る。これが崩れにくい。汗に強い。ここにパウダーを塗るのが、わたしのデフォルトメイクです。先日3時間くらい歩いて汗かいていたのですが、ほとんど崩れずに過ごせました。タオルでこすらないのもポイントだとは思う一方で、全然崩れなくてうれしい。しかも無印の方はSPF50。*1 

これで結構快適なので、この夏もたくさん歩こうと思います。暑いから早朝とか夕暮れどきにも歩こうっと。

きっと、忘れられない夏になる。

……って言いたい。そんな夏にしたい。あっという間に夏過ぎそうだけど、どうするかはわたし次第なんだよなあああ。いえす!

*1:SPF違うものを混ぜて使うと結局どうなるのですかね……効果なくなるとか聞いたことありますが。正しい見解がわからないままです。

ペプシのCMロケ地が渋谷だったから。

昨日ツイッターでプロモーションしていたペプシの動画。

youtu.be

これ渋谷で撮ってる! 場所知ってる! とテンション上がりました。根が田舎者ですね。ロケ地を脳内地図で探すことが好きです。

このCM撮影の場所は渋谷と恵比寿と代官山の間、並木橋交差点の近くです。このへん。

このあたりはちょくちょくロケ地として使われています。雑誌やテレビなど何かはわからないけど、撮影しているところをよく見かけます。

テレビのCMに使われている場所もすぐ近くの歩道橋。

ペプシストロング5.0GV 『桃太郎を助けよう!』篇 15秒 小栗旬 野村周平 サントリー CM - YouTube

このへん。

このあたりはおしゃれでおいしいお店も多いので、駅からちょっと足を伸ばして行きたいエリアです。

BUY ME STANDとか。(未知のおいしさサンドイッチ。)

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チリムーロとか。(大人の焼き菓子屋さん。)

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Uraraとか。(ジビエもおいしいイタリアン。ランチが特に好き。)

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tajimajiとか。(お花とクレープと物語のお店。)

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代官山birdとか。(お店イチオシはサバサンド。写真は違います。エルビスです。)

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ちょっと距離あるけどキングジョージとか。(マイベスト東京サンドイッチ。) f:id:t-cabi31:20170719203351j:image

東京って飽きない街だよなあって、思います。ちょっと駅から離れると、違ったおもしろさが見えてくるのが東京の楽しいところのひとつ。